タイピング検定対策 10分間テスト 第1回「朝の十分間」(1018字) タッチタイピング研究所 https://touch-typing.com/download/typing-test/01/ 授業・家庭・社内研修で自由に印刷・配布できます(販売や、手を加えて自分の作品として配ることはできません) 朝の十分間をどう使うかで、一日の気分は少し変わります。目覚ましが鳴ってから家を出るまでの時間は、多くの人にとって慌ただしいものです。顔を洗い、着替えをして、朝ごはんを食べるだけで、時計の針はどんどん進んでいきます。それでも、ほんの十分間だけ自分のための時間を作ると、心に余裕が生まれます。 たとえば、窓を開けて外の空気を吸い、今日の天気を確かめてみましょう。晴れていれば洗濯物を干す予定を立て、雨が降りそうなら傘を玄関に出しておきます。これだけのことでも、出かける前に慌てずにすみます。空を見上げる習慣は、季節の移り変わりに気づくきっかけにもなります。 次に、今日やることを紙に三つだけ書き出します。多く書きすぎると、全部できなかったときに気持ちが沈んでしまいます。三つなら、夕方にはたいてい終わっています。終わったものに線を引くと、小さな達成感が味わえます。この達成感が、明日も続けようという力になります。 温かい飲み物をゆっくり飲むのもよい方法です。お茶でも白湯でも、好きなものでかまいません。湯気の立つカップを両手で包むと、体の中から目が覚めていくのがわかります。急いで飲み込むのではなく、一口ずつ味わうことが大切です。 文字を打つ練習を朝に取り入れる人もいます。十分間だけキーボードに向かい、短い文章を正確に打ちます。最初は指がうまく動かなくても、毎日続けるうちに、手元を見なくても打てる文字が増えていきます。昨日より一文字でも多く打てたら、それは確かな進歩です。記録を残しておくと、一か月後に自分の成長を数字で確かめられます。 もちろん、毎朝同じように過ごせるとは限りません。寝坊をした日や、家族の用事で忙しい日もあるでしょう。そんな日は無理をせず、できることだけをすればよいのです。一日休んでも、次の日にまた始めれば習慣は途切れません。大切なのは、完璧を目指すことではなく、やめないことです。 十分間という時間は、長いようで短く、短いようで長いものです。何もしなければ、あっという間に過ぎてしまいます。けれども、目的を決めて使えば、本を数ページ読むことも、手紙を一通書くことも、体を軽く動かすこともできます。毎日続ければ、一年でおよそ六十時間になります。 明日の朝、いつもより少しだけ早く起きてみませんか。窓の外の景色や、飲み物の温かさや、指先から生まれる文字の一つひとつが、きっと新しい一日を気持ちよく始める手助けをしてくれるはずです。