転職時におすすめの資格は何でしょうか？また、転職に有利な資格の選定方法はどの様にするのでしょうか？詳しく解説していきます。
資格を持っていると転職の際に有利になりますが、取得するには一定期間の勉強と資格試験に合格する必要があります。資格を取得するためには、勉強のために学校に通ったり、教材を購入したりと、時間だけでなく、時にはお金も必要になります。そのため、まずは転職のために本当に資格取得が必要なのか、冷静に考えることが大切です。
今回は、転職に有利とされる資格を職種・業界別に紹介し、それぞれの資格の難易度や勉強時間の目安、その資格の活かし方などを解説していきます。資格を取得すべきかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
業種を問わずおすすめの資格
業種を問わずにおすすめできる資格があります。詳しく解説します。
業種に関係なくおすすめの資格は、次の通りです。
TOEICとTOEFL
TOEICとTOEFLは、有名ですよね。
資格ではありませんが、どちらも英語力を測る上で重要なテストで、特に外資系企業にアピールし易くなります。
ただし、採用時に評価されるスコアラインは、TOEICは600～800点以上、TOEFLは213点以上と言われており、それ以下のスコアではアピールポイントにならない可能性があります。
日本では、TOEICの方が圧倒的に知名度が高いですが、世界的にはTOEFLの成績の方が高く評価されます。
そして、日本企業への就職を希望する場合はTOEIC、外資系企業への就職を希望する場合はTOEFLを受験することをお勧めします。
経理・会計
会計分野では、以下のような資格が推奨されています。
日商簿記検定2級
日商簿記検定2級も有名な資格です。
簿記について、株式会社の経営管理に役立つレベルの知識を持っていることを証明する資格で、特に女性の方におすすめですが、男性の方にも有利です。
また、営業職などで数字に強いことを証明するのにも使えるので、汎用性が高いです。
商業簿記と工業簿記の両方を勉強する必要がありますが、合格率は70％以上と比較的高いです。しっかり勉強すれば、数ヶ月の勉強で取得することも可能です。短期間で効果的な資格取得を目指す方にもおすすめです。
事務系
事務系では、次の資格を推奨しています。
MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）
Excel、Word、PowerPointなどのMicrosoft Officeのスキルを証明する資格で、年齢や性別に関係なく挑戦しやすく、活用しやすい資格の一つです。
Excel、Access、Outlookなど、ソフトによって全部で5種類の資格があります。ソフトのバージョンによって試験内容が異なりますが、資格を活かすなら最新バージョンの試験を受けるとよいでしょう。
ExcelとWordの場合、2種類の試験があります。一般的なレベルの「スペシャリスト」と、上級レベルの「エキスパート」です。
短期間で資格を取得したい人はスペシャリスト、じっくりとパソコンスキルをアピールしたい人はエキスパートを受験するとよいでしょう。
食品・飲料・サービス業
食品・飲料・サービス業界では、次の資格がおすすめです。
調理師
調理師、衛生法、栄養学の知識を証明する資格です。
飲食業界では有名な資格で、調理師免許がないと調理に関わる仕事に就けないところもあるようです。
また、飲食業界以外にも、介護施設の厨房や工場の食堂などでも活かせる資格です。調理に関わる職業に就きたい方は、この資格の取得をおすすめします。
金融・不動産・保険業界
金融・不動産・保険業界では、以下のような資格がおすすめです。
ファイナンシャルプランナー
ライフプラン設計・資産運用・不動産・相続など、お金に関するさまざまな分野の知識があることを示す資格です。
特に女性におすすめの資格ですが、金融業界や不動産業界、士業で活躍したい男性にもおすすめです。
特に1級は、独立開業できるレベルのファイナンシャルプランニングの知識があることを証明する資格なので、未経験者でもキャリアアップや転職に有利な資格です。
メーカー・建設業
メーカー・建設業界では、次の資格が推奨されています。
インテリアコーディネーター
インテリアのプロフェッショナルとして、インテリアから住宅設備、照明、ファブリックまで、住まいに関する幅広い知識を有していることを証明する資格です。
住宅メーカー・家具メーカー・設計事務所などで求められる資格で、通信講座などで取得することができます。
現場においては、実務経験者が求められることが多いため、住宅業界で働いていた人がキャリアアップのために取得することが多い資格です。
取得者の多くは女性ですが、合格率は20％と低いので、男性でも転職の際に有利になる資格です。
転職に有利な資格の選び方
転職に有利な資格の選び方として、必ずチェックしておきたいポイントが「2つ」あります。
あなた自身の転職プランに合った資格を選ぶ
現在のキャリアを活かして転職するのか、未経験の業界に転職するのかで、転職に有利な資格は異なります。必須となっている資格は大きなアドバンテージとなります。転職プランに応じて、適切な資格を選択しましょう。
未経験の業界への転職であれば、即戦力としてアピールできる資格を選ぶ
未経験の業界への転職の場合は、即戦力をアピールできる資格を選ぶことをおすすめします。簿記・ファイナンシャルプランナー・不動産取引・営業研修などの資格に関しては、転職先へのアピールだけでなく、転職後にも役立つ資格です。
もちろん、業界や職種によって評価につながる資格は変わってきます。自分が働きたい業界をよく調べて、ニーズに合った資格を選ぶことが大切です。
今のキャリアを生かしたいなら、高いスキルを証明する資格がおススメ
さらなる、キャリアアップを目指すのであれば、高いスキルを証明できる資格を選びましょう。実務経験に加え、より高いレベルの資格を所持していれば、転職先の企業からも期待されるかもしれません。また、面接でのアピールポイントにもなります。
現在、所属している業界の国家資格はおすすめです。国家資格というのは、その他の資格に比べて取得が難しいですが、その分信頼性が高くて、転職活動の強い味方になるでしょう。
転職の幅を広げたいなら、汎用性の高い資格を選ぶ
複数の業界を志望する場合は、汎用性の高い資格がおすすめです。TOEIC・実用英語技能検定などの語学系資格や、ITパスポート・MOSなどのコンピュータ系の資格は、どの業界でも一定の評価が得られる可能性が高いです。
汎用性の高い資格は、短期間の学習で取得しやすく、書籍や資格学校の講座も手に入りやすいのが特徴です。また、就職活動との両立に悩んでいる人にもおすすめです。
特定の職種に就きたい方は、必携の資格をチェックする
特定の職種で働きたい場合、必須資格は大きなアドバンテージになります。必須資格とは、その資格を持つ人を最低1人雇用することが法律で定められている職場のことです。そのため、資格を持っているだけで就職活動に有利になる場合があります。
必置資格の代表的なものは、宅地建物取引士・登録販売者・衛生管理者、などがあります。これらの資格は、薬剤師・土地家屋調査士など専門的な仕事に必要な場合が多いですが、その中には研修だけで取得できるものもあります。転職を希望する業種・職種に必要な資格があれば、できるだけ取得しておくことをおススメします。
仕事と転職活動を両立させながら、取得できる資格かどうか？も確認する
数百時間の勉強が必要な資格もあれば、研修だけで取得できる資格もあります。仕事・転職活動と資格取得の両立ができるよう、難易度をチェックしておきましょう。
勉強時間の確保が難しい場合は、研修のみで取得できる資格もおすすめです。
転職活動と仕事を両立させながら勉強時間を確保するのが難しい場合は、研修だけで取得できる資格もチェックしておきましょう。防火管理者・介護職員初任者研修以外にも、必須資格である食品衛生責任者も講習のみで取得できます。
ただし、受講には他の資格や一定期間の実務経験が必要な場合もあるので、あなた自身が受講できる資格かどうか？に関してはは必ずチェックしておきましょう。
スクールを利用して、効率的に難易度が高い資格の取得を目指す
難易度の高い資格は、スクールや通信講座を利用して効率よく勉強しましょう。難易度の高い資格は転職の際に有利に働きますが、その分取得の難易度も高くなります。そして、転職と同時に勉強する時間を確保するのは、ハードルが高い傾向にあります。
働きながら、あるいは転職しながら、どれだけの勉強時間を確保できるかをシミュレーションし、それに合わせて計画を立てると良いでしょう。お金はかかりますが、スクールや通信講座を利用すれば、より効率的に勉強することができます。
費用を抑えたい場合は、独学で取得できる資格も検討するべきである
資格取得にかかる費用を抑えたいなら、独学で勉強することも検討しましょう。過去問や参考書などで取得できる資格は、時間があまりない方におすすめです。
独学のポイントは、スケジュール管理です。試験日から逆算して、1日の勉強量や過去問を何回繰り返せるかなどを管理すると、合格につながります。
まとめ
資格取得は必ずしも転職の成功に直結するものではなく、自分が求めている資格が本当に転職に必要なものなのかを見極め、あなた自身にとって、プラスになるものだけを取得することが大切です。
また、資格取得以外の方法で自分の市場価値を高めていくことも大切です。あなた自身の市場価値を知りたい方は、転職サイトの2、3社に登録して、アドバイザーに相談してみてください。
もっと上を目指しましょう！
弊社では、「独自開発」の無刻印キーボードを販売しています。詳細は下記のURLから！
コメント