小学校ではプログラミングの授業が導入され、大学入試の共通テストでも情報Iが試験科目に追加されました。パソコン教育の重要性が高まる一方、タイピング練習をいつから始めるか迷っている親御さんも多いです。
今回の記事では、こどもがタイピング練習を始める最適な時期について解説します。
タイピング練習はいつから始めるべき?
こどもがタイピング練習をはじめる上で推奨されている年齢は「小学3年生前後」です。
その理由は以下3つです。
- 学校でローマ字を習い始めるため
- プログラミングの授業が始まるため
- パソコンへの苦手意識がなくなるため
それぞれ解説していきます。
学校でローマ字を習い始めるため
一般的に、小学校3年生でローマ字教育が始まります。学校で習う前に練習をしていれば、授業に遅れをとることなく、スムーズに授業が理解できます。
学校教育を有効活用し、楽しみながら学習を進めるために、授業が始まる前から予習をしておくといいでしょう。
プログラミングの授業が始まるため
2020年に文部科学省から発表された「小学校プログラミング教育の手引き(第三版)」によると、小学校3年生の音楽の授業からプログラミング教育がスタートします。主要教科である社会や算数、理科でも高学年からプログラミングを取り入れた教育が始まります。
つまり、プログラミングの理解が遅れると、主要教科の学習も難しくなってしまいます。
高学年から勉強内容も難しくなるので、プログラミングの前提であるタイピング、ローマ字の学習は低学年のうちにマスターしておきましょう。
パソコンへの苦手意識がなくなるから
先述した通り、小学校の高学年から主要教科のプログラミング教育が始まります。勉強も難しくなり、パソコンに対して苦手意識を持つ場合も少なくありません。
低学年のうちからタイピング練習を開始し、パソコンを扱う楽しさを感じながら学習を進めることで、パソコンに苦手意識を持たなくなります。
こどものうちにタイピング練習をするメリット5つ
こどものうちにタイピングを練習するメリットは、以下の5つです。
メリット1:手続き記憶の習得に最適
メリット2:集中力が向上する
メリット3:空間認識能力を養える
メリット4:いろいろな勉強に役立つ
メリット5:マルチタスクができるようになる
それぞれ解説していきます。
メリット1:手続き記憶の習得に最適
手続き記憶とは、身体で覚える記憶のことです。具体的には、箸を使った食事や自転車に乗れるようになるのは、手続き記憶によって身体が動作を記憶しているためです。
一般的に7〜12歳の間が手続き記憶の習得に最適とされているため、手続き記憶で習得できるタイピングの練習には最適な年齢です。
メリット2:集中力が向上する
タイピング練習を重ねることで、集中力が向上します。
不慣れなタイピングを行いながら正確に文章を作成する行為は、こどもにとって非常に難しい作業です。
複雑な作業を続けるには集中力が必要なため、集中力向上が期待できるでしょう。
メリット3:空間認識能力を養える
キーボードのキーを覚える過程で、空間認識能力を鍛えることができます。
空間認識能力は、算数の図形問題や、将来的には理科の勉強でも必要になります。こどものうちから、タイピングを通して空間認識能力を鍛えておけば、これからの学習にも役立つでしょう。
メリット4:いろいろな勉強に役立つ
タイピング練習は、様々な勉強に役立ちます。
文章を作ることによって国語力が向上することに加え、プログラミングの勉強にも直結しています。
また、今後の大学入試において、CBT入試が導入されます。CBT入試とは、パソコンを使用した試験のことです。こどものうちから、勉強のためにタイピングを練習することの重要性は、今後高まっていくことが予想できます。
メリット5:マルチタスクができるようになる
タイピングをするには、マルチタスク能力が必要です。
頭の中で文書を考えながら、同時に指を動かしてタイピングを行ったり、入力した文字に連動して修正等の適切なタイピングを行う必要があります。
タイピング練習を重ねることで、マルチタスク能力は向上するでしょう。
こどもにおすすめのタイピングの練習方法4つ
こどもにおすすめのタイピング練習方法は次の4つです。
練習方法1:タイピングゲームをする
練習方法2:タイピング教室に通う
練習方法3:本の文字起こしをする
練習方法4:YouTubeで学習する
それぞれ解説していきます。
練習方法1:タイピングゲームをする
タイピング練習を継続することは、意外に難しいです。モチベーションが続かず、途中で挫折してしまう可能性も十分考えられます。
タイピングゲームを活用し、スコアを友達と競ったり、成長を実感することでモチベーションを保って練習することができるので、ぜひ活用してみてください。
おすすめの無料タイピングゲームはこちらの記事で解説しています。
練習方法2:タイピング教室に通う
独学では、正しい練習ができているか不安になる時があります。そのような場合、タイピング教室の利用を検討してみてください。
講師の先生が基礎から丁寧に教えてくれるので、間違った勉強法で学習を進める心配がありません。友達と一緒に通えば、楽しみながら勉強を続けられるはずです。
こちらの記事で、おすすめのタイピング教室を紹介しています。
練習方法3:本の文字起こしをする
タイピング練習を始める場合、最初は本の文字起こしから始めることを推奨します。
自分で文章を考えながら、慣れないタイピングをすることは、非常に難しいです。
まずは好きな本の文字を書き写しながら、タイピング動作に慣れることから始めましょう。余裕をもってタイピングができるようになってから、自分で文章を考え始めると、タイピング練習の負担も軽減できます。
練習方法4:YouTubeで学習する
YouTubeには、タイピングの練習方法について解説した動画コンテンツがたくさん投稿されています。
「自分のペースで学習を進めたい」
「無料でタイピングを学びたい」
このような方は、YouTubeを活用してタイピング練習を始めてみてください。
なるべく早いうちにタイピングの練習をはじめましょう
タイピング能力の重要性は、年齢が上がるにつれて高まっていきます。
大学生はレポートの作成や授業で当たり前のようにパソコンを使用しており、社会人ではパソコンがなければ成立しない業務が多く存在しているため、社会人としてパソコンスキルを身につけることは不可欠といえます。
小学3年生からパソコン学習を開始することを推奨していますが、タイピング練習は何歳から始めても習得は可能です。早くからパソコンに触れることで、大学受験や社会人生活を有利に進められるよう、日々練習を重ねていきましょう。
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