ビジネス能力検定(B検)とは何?取得するメリットには何がある?

ビジネスノウハウ

「ビジネス能力検定(B検)とは何?」
「ビジネス能力検定(B検)を取得するメリットには何がある?」
「ビジネス能力検定(B検)が役立つ仕事は何?」

さまざまな企業を相手にする営業、営業企画、生産管理などに携わる人は、ビジネスに関する幅広い知識が必要です。

今回は、そんなビジネスパーソンに共通して求められる「ビジネススキル」を検定する「ビジネス能力検定(B検)」についてお伝えします。ビジネスの第一線で活躍されている方には非常に役立つ資格ですので、将来的にスキルが必要な仕事を目指している方にもオススメです。

ビジネス能力検定(B検)とは何?

一言でビジネスマンといっても、部署によって必要なスキルは異なりますが、マナーや対応、問題分析などのマネジメントスキルは共通して必要なものです。もちろん、これらのスキルは仕事をしているうちに自然と身につくものですが、自分から進んで身につけたほうが、仕事を覚えるスピードは格段に上がります。

しかしながら、ビジネス能力を測る基準とは何でしょうか?たくさんの基準がありますが、そのひとつに「ビジネス能力検定(B検)」があります。この試験は、財団法人職業教育振興会が実施しているもので、ビジネスパーソンに求められる能力を認定するためのものです。

以前は、ただ単に「ビジネス能力検定」と呼ばれていたのですが、現在は「ジョブパス」という名称に改定され、「ビジネス能力検定ジョブパス」が正式名称になっています。営業・営業企画・生産管理等の部門にマッチした資格試験ですが、それ以外の多くの職種、部門でも持っていると非常に便利です。

ビジネス能力検定(B検)を取得するメリットと意義について

この認定試験に合格すると、どのような意味があるのでしょうか?

ある程度の知識が必要な試験ですので、試験に合格するための知識があるというだけで、かなり高いレベルの実務経験として捉えられるはずです。特に「1級」に関しては、高度なマネジメントスキルや知識、財務に関する問題などが出題されます。

検定に合格する実力を身につけること自体がメリットと言えるでしょう。これは、実際に問題を解いてみるとよくわかると思います。

ビジネス能力検定(B検)が活かせる仕事

ビジネス能力検定が役立つ職種は多岐にわたります。総合メーカーや商社だけでなく、社外の人を巻き込んでさまざまな業務に携わる人や、高度なマネジメント能力が必要な仕事に就いている人にも有効です。

すぐに役立つ知識でなくても、身につけた知識が何かのきっかけで役に立つケースは必ずあるはずです。

営業・販売企画・生産管理を目指す方におすすめ

職種や部署を問わず役立つ資格ですが、営業や営業企画、生産管理などに携わる方にも大変役立つ資格です。

特に1級は、取引先との交渉や折衝の知識、社内の高度なマネジメントが求められるため、営業や営業企画、生産管理と密接に関わる部署に所属している方に最適な資格です。

資格取得のための勉強をするだけでも、きっと多くのことを学べるはずです。

ビジネス能力検定(B検)の難易度について

ビジネス能力検定試験の難易度について紹介します。

まずは、こちらの合格率をご覧ください(2022年6月現在)。

  • 1級:40.5%(やや難しい)
  • 2級:66.4%(やや易しい)
  • 3級:84.9%(易しい)

これらの合格率から、認定試験の難易度はそれほど高くないことがわかります。出題範囲をしっかり勉強していれば、1級を取得することも不可能ではないはずです。特に公開されている過去の試験問題から傾向をつかむことができれば、試験対策は万全のはずです。

2級、3級に関しても、事前にしっかり勉強しておけば、合格は夢ではありません。

もちろん、ホテル業界やブライダル業界、旅行業界など、「人」に関わる仕事をされている方は、ある程度のビジネスマナーは身につけておきたいものです。

ビジネス能力検定は、履歴書にどのように書けば良い?

ビジネス能力検定は、社会人としての能力を客観的に評価できる資格ですので、就職活動において有利に働くことが期待されます。

ここからはは、「履歴書の書き方」などをご紹介します。

ビジネス能力検定試験の正式名称とは?

履歴書の資格欄に「ビジネス能力検定」と記載することは推奨されません。履歴書に記載する場合は、「ビジネス能力検定(B検)ジョブパス」という正式名称を使用した方が良いでしょう。

また、転職や就職活動などのビジネスシーンでは、相手の会社などを略して記載することもマナー違反になります。資格等も略さずに正式名称で書く必要がありますので、うっかり忘れないようにしてください。

ビジネス能力検定の合格率・難易度・試験日程について

ビジネス能力検定試験には3つのレベルがあり、1級、2級、3級があります。

3級は最も易しい難易度で、主に就職を考えている人向けです。そのため、試験内容としては、基本的なビジネス知識と基本的なコミュニケーション能力が求められます。

2級と3級は、7月上旬と、12月上旬の年2回、1級は9月中旬~下旬と2月上旬~中旬の年2回実施されます。

ビジネス能力検定試験の合格率

ビジネス能力検定の合格率をご紹介します。

  • ビジネス能力検定3級の合格率は80%
  • ビジネス能力検定2級の合格率は69%
  • ビジネス能力検定1級合格率39%

です。

ビジネス能力検定の過去問を実際に見るにはどうしたら良い?

ビジネス能力検定の過去問を参照したい場合は、書籍に多く掲載されています。また、インターネット上でも過去問を見ることができるので、比較的勉強しやすい資格といえるでしょう。

ビジネス能力検定試験の過去問が掲載されているサイト

ビジネス能力検定の過去問を参考にしたい場合は、公式サイトがおすすめです。1級から3級までの過去問だけでなく、過去問の解答も掲載されているので、答え合わせをしながらしっかりと試験対策ができます。

ビジネス能力検定試験で採用されているCBT方式とは何?

ビジネス能力検定は、2級・3級がペーパー試験とCBT方式、1級がCBT方式のみとなっています。

CBT方式は、ビジネス能力検定以外にも様々な試験で採用されています。ここからは、CBT方式について紹介します。

各種資格試験で採用されているCBT方式について

ビジネス能力検定試験では、CBT方式を採用しています。CBT方式とは、パソコンで受験する方式で、1級はキーボードで解答を入力する方式です。2級と3級は多肢選択式解答で実施されます。

ビジネス能力検定試験をCBT方式で受験するメリットとは?

CBT方式は、パソコンで解答し、採点もパソコンで瞬時に行われるため、結果や合否がすぐにわかります。

また、採点担当者を配置する必要がなく、試験用紙の印刷や配布も不要なので、時間やコストの削減が期待できます。

ビジネス能力検定ジョブパスで狙える仕事・就職先は?

B検の取得が直接就職に役立つとは言えませんが、ありとあらゆる職種・業種の社会人に役立つ知識であることは確かです。

特に、以下のような職種の方に役立つと思います。

  • 営業職
  • 営業企画
  • カスタマーサポート
  • カスタマーエンジニア
  • 人材育成
  • 管理職

ビジネス能力検定ジョブパスは、どんな悩みを解決してくれる?

ビジネス能力検定ジョブパスは、以下のような問題や悩みを解決することができます。

ビジネス能力検定ジョブパスが解決できる事

  • 社会人として必要な基礎力を身につけることができる
  • ビジネスマナーなど、社会人としてのコミュニケーション能力を高めることができる
  • 仕事上の課題を発見し、改善策を講じることができる。
  • 社会人としての会話を円滑にするための時事問題やビジネス用語の理解
  • 資料の表やグラフを読み取り、課題を発見し、分析することができるようになる
  • 外国人が日本のビジネス社会に馴染めるようにする

ビジネス能力検定ジョブパスの受験資格は?取得条件と受験資格について

ビジネス能力検定ジョブパスの受験には、年齢や国籍の制限はありませんので、どなたでも受験することができます。また、同時受験も可能です。

申し込みには、個人申し込みと団体申し込みの2種類があります。団体申し込みは、学校や企業などからの申し込みが可能です。

ビジネス能力検定ジョブパスは、どのような人に向いていますか?

ビジネス能力検定ジョブパスは、ありとあらゆる職種・業種の社会人に必要とされるビジネスの基礎を学ぶ検定です。特にこれから社会人になる学生や新社会人は、ビジネス能力検定ジョブパスにチャレンジすることで社会人としての基礎を固めることができます。

一方、1級の合格レベルでは、データや数字の読み方、法律知識の習得も可能です。マネジメントを担当する中堅社員やチームリーダーの方にもおすすめです。

また、ビジネスのグローバル化が進み、日本企業や日本で働く外国人が増えていますが、ビジネス能力検定ジョブパスは基本的なビジネススキルを網羅しているので、日本で働く外国人が日本企業にどんな習慣や文化があるのかを理解するのに役立ちます。

ビジネス能力検定ジョブパスの資格はどんな人におすすめ?

  • 学生、新社会人など、これからビジネススキルを身につけようとする方
  • キャリアアップのためにビジネススキルの基本を学び直したい管理職の方
  • 日本のビジネスの一般常識、習慣、文化を理解したい外国人の方

まとめ

ビジネス能力検定試験を保有している方は、履歴書に書いておいて損はない資格です。

就職活動ではアピールポイントとして武器になること間違いなしです。また、ビジネスマナーやビジネス用語の勉強にもなりますので、持っていない方はぜひ取得を目指してみてください。

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