中年にしてタッチタイピングをマスターしようとすると、今まで染み付いたクセを修正するのが大変です。しかし、思いたった今、ここで始めないと一生「見ながら打ち」から脱却することはできません。そうです、私達にはあまり時間がないのですw
今回はタッチタイピングがなぜ上達しないのかをまず知り、正しいタッチタイピングの上達方法をご案内します。タイピング上達を諦めかけているあなた、この記事を読んでもう一発奮起してください!
まずは原因を探ろう。上達しない理由を知れば道が開ける!
1.間違いない!タッチタイピングが上達しないのは「ホームポジション」が守れていないことに起因する
今更「ホームポジション」について説明するまでもないのでしょうが、タッチタイピングの基本はやはりホームポジションをしっかり守ることです。ホームポジションは指の感覚で覚えるしか方法がありません。
ダサい我流のタイピング癖が直らない!
キーボードを見ながらしか打てない、人差し指だけで打ってしまう…。昔からそうだから今更それを矯正する気はないという中年の自堕落。これは見ていて最もダサいです。そもそも自分を変えようと思わない、行動をしないだらしなさを改めましょう。これはタッチタイピングに限ったことではありません。
すぐ諦める!最初からキーの位置を全て覚えようとする
「タッチタイピング習得は数日でできる!」なんて書いてあるブログもありますが、ハッキリ言って怠慢グセの抜けない中年オッサン連中には無理です。そんなに何時間もタッチタイピング練習に時間が費やせないのです。なのでとにかく早く覚えようとする。で、覚えきれなくて面倒くさくなり我流に戻してしまうのです。
タッチタイピング習得には時間がかかります。でも、ここでなんとかしておけば、これから数ヶ月練習したとしても必ず後の人生で役立ちます。また、習得にかかった時間を取り戻し、時間を有益に使える未来が必ず訪れます。
指先が不器用だからとタカをくくっている!
慣れない小指や薬指の移動は、最初は苦痛を伴います。しかし慣れれば絶対にうまく打てるようになります。
速度を意識しすぎている!
最初から早く打てるはずもないのに、速度を重視したネット上のタイピングゲームで練習している方も多いと思います。制限時間に追われてミスタイプが増え、得点も増えません。それに嫌気が差していつの間にかやらなくなったというケースが散見されます。これらは練習ソフトではなくてゲームと割り切った付き合い方をしたほうが良いです。タッチタイピングの練習には向いていません。
タッチタイピングを上達させる練習方法とは?
【重要】とにかく「ホームポジション」を常に意識する
タッチタイピングの8割はホームポジションの習得にかかっている、と言っても過言ではありません。とにかくホームポジションを頭ではなく、指に叩き込むこと。先のことは考えなくても良いです。ひたすらこれでもかというくらい練習してください。文字を打ち終わったらホームポジションに指を戻す。このことだけを意識しましょう。
「意識してやる」を反復することで、意識せずとも当たり前にできるようになってきます。そうです、それが考えずにできるようになればあなたの勝ちです。
まずは良く打つ「母音(あいうえお)」を反復練習しよう
母音は日本語を打つにあたって、とても良く使用するキーです。なので「あいうえお」の母音は今後も非常によく使うキーとなります。ホームポジションを意識するとともに、母音の位置も指に覚えさせていきましょう。ちなみにこの母音を確実に覚えさせるために誰が発明したかはわかりませんが、「いうおあえタイピング」という練習方法があります。
右手が担当する「い・う・お」と、左手パートとなる「あ・え」を交互に打ち続ける練習法です。これはWEB上のフリーソフト、マイタイピングの「いうおあえタイピング」でも練習できます。
とにかくスピードは意識しない。間違えずに打つことを重視
タッチタイピングを早く習得する近道は、正確さを重視することです。焦ってスピードを求めても、誤字脱字の数は減ることがありません。なので正確に打つことを意識して、誤字脱字を減らす訓練をしましょう。スピードは頬っておいても後からついてきます。
同じくWEBで楽しくタッチタイピングが練習できる「寿司打」。有名なので、すでに利用された方も沢山いらっしゃると思います。もちろん素晴らしいバズりソフトではあるのですが、初期のタッチタイピング練習用には向いていません。適度にタッチタイピングが身についてきたときの、力試し程度でやってみましょう。
単語や短い文章から練習しよう
焦る気持ちはわかりますが、地道に練習あるのみです。いきなり長文を打つ練習はハードルが高すぎます。まずは単語や短文を重複練習していき、ある程度スピードがついてきた感覚になってからチャレンジしましょう。
たまに長時間練習するよりも短時間でも毎日練習する癖をつけよう
タッチタイピングは頭で覚えることではなく、指先に感覚を覚えさせることです。なので学生時代のテスト勉強のように、一夜漬けでできるようなことではありません。とにかく練習する習慣を身につけることが大切です。5分、10分でもいいので毎日キーボードに触れる習慣をつけましょう。タバコは毎日吸えるのに、タイピング練習ができない理由はないですよねw
タッチタイピングを身につけるまでの時間は?
タッチタイピングを身につけるまでの時間は、もちろん人によって違います。しかし数日や数週間では絶対に身につくものではありません。完全に不向きな性格と根性だった私は約半年かかりました。最初の数カ月はサボりまくってましたがw
なので真面目にコツコツと取り組めば、早い人では2~3ヶ月あればものになるような気がします。何度も言いますが、とにかく毎日練習する習慣を身につけることが大切です。
タッチタイピング練習の敵
面倒臭さが勝る
私は決して精神主義者ではありませんが、この単純な反復練習は地味で代わり映えがしません。また最初は全く上手く打つことができないため、「本当にできるようになるのか?」という疑念を強く持ってしまいます。また、それと同時に見たいテレビがある、疲れた、お酒を飲んでしまったなど、様々な理由からタッチタイピング練習に対する面倒臭さがでてきます。
この面倒臭さの誘惑に勝てるかどうかが、中年タッチタイピング難民の最大の課題です。1週間、毎日続けてみてください。そうすれば若干上達を感じられるはずです。上達を感じられると、最近感じたことのない成長に対する意欲が湧いてきます。最低でのこの意欲が出てくるまで、どうか継続して練習してみてください。なぜならこんなクソ人間の私でも、できるようになったのだから。諦めてほしくないのです。
タッチタイピング練習が楽しくない・すぐ飽きる
単純で地味なタッチタイピングの練習。同じことを毎日やっていると飽きが来て、全く楽しくありません。そういう場合は練習環境や教材を短期的に変えてみるなど、ちょっとした変化を与えてみましょう。また、SNSでもタイピング練習をしている仲間がたくさん投稿しています。そういう同じ境遇の人とコミュニケーションを取ったり、状況をシェアしあうことでモチベーションを保てたりします。
無料でタッチタイピング教材を探すなら、間違いなくWEBのフリーソフト。ただ、習得までの時間はかかる…
タッチタイピングの練習方法は人それぞれ。しかし中年になると様々な誘惑に負けてしまうことが多いです。なので個人的にはあまり無料のフリーソフトで練習することはおすすめしません。強い意識を持つあなたには向いているかもしれません。
使えるフリーソフト①「マイタイピング」
「マイタイピング」は初心者から上級者にまで対応する、段階ごとのタイピング教材が揃った優良サイトです。自分のスキルやレベルに合った練習内容を探しましょう。学校の授業やパソコン教室でも使用されることがあるみたいです。
使えるフリーソフト②「イータイピング」
「イータイピング」も同様に、ネット上でフリーにアクセスできるタッチタイピング練習に適したサイトです。タイピング技能検定の模擬試験があったり、無料で提供してくれているのがありがたい内容です。
使えるフリーソフト③ホームポジションをものにしたら「寿司打」
「寿司打」は条件付きでおすすめです。要はタッチタイピング練習の初期段階には向いていません。なぜなら時間制限があるからです。ホームポジションをものにした後に、気晴らしや現状のタイピング速度の実力を測ってみたいときにおすすめです。ただ、日常の練習ソフトとして常時使用することは個人的に推奨しません。
無料ソフトで練習するデメリット
無料ソフトの場合、お手軽にタッチタイピングの練習ができるのが魅力なのですが、自分の好き勝手なスタイルで練習できてしまうことが一番のネックです。何をどの様に進めていけばいいのかわからないまま時間を費やすことで、タッチタイピング習得への遠回りをしてしまうことが懸念されます。
それぞれ大変優れた内容で脱帽モノではあるのですが、時間のない我々にとってはこのフリーソフトで練習することは少々気合が必要です。強い心を持ったあなたなら良いかもしれません。
時間のないあなたにはSOURCENEXT社の「特打」がおすすめ
「特打」は有償(2,000円程度)のソフトになりますが、流石に有料版とあって、フリーソフトでは感じられないほどの内容になっています。何から始めればよいか、次にどう進んでいけばよいかということが的確になっています。
また適度なゲーム性や音声案内で、飽きがなるべく来ない内容にした努力がうかがえます。いろいろタッチタイピング練習ソフトを試してみましたが、私の中ではこれが一番の神ソフトです。最短ルートでタッチタイピングを習得したければ、絶対におすすめの方法です。
パソコン教室に通うのもひとつの方法である
怠慢グセの抜けきらない中年オヤジには、強制的にタッチタイピング練習時間を確保させること、そして評価をしてくれる人の存在が必要かもしれません。私はだらしない人間を44年間もやってきたため、何度もタッチタイピング練習で挫折を味わいました。なのでパソコン教室に通いました。
ハッキリ言って、パソコン教室では何も教えてくれません。それは問い合わせた当初にも「そんなことで来なくてもいいですよ、とにかく練習しかないんだから。」と若干渋られたことを覚えています。しかし、個人練習のみで何度も苦渋を飲まされた私には意図がありました。
まずは対価を払うこと。お金を払うことで無駄にしたくないという気持ちが高まります。そして管理してもらうこと。決まった時間に学校へ行き、強制的に練習時間を作ること。また次回登校までに宿題を与えてもらうこと。それを評価してもらうこと。
孤独と面倒臭さが敵の個人練習は、誰にも管理されない単なる自己満足の世界でしかないのがネックで、それに耐えきれず諦めていた自分のことを冷静に判断した結果でした。なのでパソコン教室と交渉して、強制的に管理してもらうことも習慣づけには有効です。
タイピング時にどうしても下を見てしまう場合の神ツール
タッチタイピング練習初期段階、特にホームポジションを覚えきるまでの難敵が「キーボードを見て文字を打ってしまう」ことです。ここの誘惑はなかなか断ち切ることができません。なので無刻印のキーボードを使用することをおすすめします。だって、下を見てもなんにも書いてないんですよw。キーを打ちながら画面で確認するしかありません。なので、画面を見ながら指を動かすという習慣が早く身につきます。結構おすすめのアイテムです。
まとめ・どうしてもタッチタイピング難民から抜け出したいあなたへ
では、今回のまとめです。いち早くタッチタイピングをマスターするには以下のことを知っておきましょう。そして、自分に合った方法を見つけることがポイントです。何より決して焦らず、毎日の積み重ねが大事だということを肝に銘じてください。そう、子供の頃にやったドラクエのレベルアップと同じなのです。スライムでも100匹倒せば、経験値は確実に上がるのです。
1.とにかくホームポジションを徹底的に叩き込む
2.母音の練習でよく使うキーの位置を指に覚えさせる
3.単語や短文から先に練習する
4.毎日数分でもキーボードに触れる習慣を身につける
5.甘えが生じて自己管理できない場合は対価を払ってでも他人の力を借りる
6.日常の練習には自分に最も適した教材を使う(何個か試して決めるのがベスト)
7.「見ながら打ち」から脱却できない場合はキーボードの文字を消す
最後に。タッチタイピングの習得は今後の人生における本の小さな挑戦です。しかし人は年老いていくに連れ、挑戦することを忘れてしまいます。でも、中年オヤジの皆さん。俺らがやらなくて誰がやるんですか?人生100年時代、今からでも決して遅くはありません。いや、これからでしょ。なのでこれを機に、いろんなことにまだまだ挑戦しましょうよ。私もがんばります!
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